SKIP 2025
“日本で暮らすのはどんな感じ?”
SKIP 2025のテーマ:“What is it like to live in Japan?(日本で暮らすのはどんな感じ?)”
近年、食文化や伝統、そして現代的なライフスタイルを含めた日本の文化は世界中から大きな注目を集めています。しかし、日本を本質的に理解するには、メディアや短期的な観光を通して見るだけでは十分とは言えません。SKIP 2025では「What is it like to live in Japan?(日本で暮らすのはどんな感じ?)」をテーマに掲げ、スタンフォード大学の学生が日本の日常生活を実際に体験できる機会を提供しました。
SKIP 2025ではTown Development(都市開発)、Short Trip(ショートトリップ)、Food & Traditional Culture(食文化・伝統)という4つのセクションで構成される2週間のプログラムを用意しました。参加したスタンフォード大学の学生は、日本の美しさに触れるだけでなく、日々の暮らしを形づくる価値観、そして多様な体験についても学びました。
Day 1:
Welcome Ceremony
例年通り、スタンフォード生、SKIPメンバー、卒業生、そしてホストファミリーの皆さまをお迎えしてのウェルカムセレモニーを開催し、プログラムのスタートを切りました。
会場は、これからの2週間への期待に包まれ、終始活気にあふれていました。SKIPの新入生メンバーが工夫を凝らして準備したアイスブレイクゲームを通して、参加者同士がお互いを少しづつ知ることができました。


Day 2:
Japanese Cooking Class
2日目には「食文化・伝統」セクションの最初の活動である和食料理教室を実施しました。
料理教室では和食の伝統や、その独自性を形づくる基本的な要素について学びました。長い歴史と奥深い魅力を持つ日本の料理について、料理人の方から直接お話を伺うことができ、大変興味深い講義となりました。また、そば打ちの実演も見学し、職人の方々が手際よくそばを打つ姿に、思わず見入ってしまうひとときとなりました。
その後は全員でキッチンへ移動し、実際に調理を体験しました。共に料理をし、出来上がった料理を一緒に味わう中で、自然と交流も深まりました。食は人と人とをつなぐ大切な存在だと改めて感じる時間となりました。
Day 3:
Company Visit
3日目には、ソフトバンク本社およびサンリオ本社を訪問しました。
日本を代表するIT企業とIPコンテンツ企業を訪れることで、日本の企業文化や働き方について理解を深める貴重な機会となりました。第一線で活躍する企業の現場に触れる体験はまさにかけがえのないものであり、日本社会をこれまでとは異なる新たな視点から見つめることができました。

Day 4-6:
Short Trip to Fukushima

2025年のショートトリップでは豊かな自然が広がる福島を訪れました。なだらかな山々と広い空に囲まれた風景からは、都市とはまた異なる日本の魅力を感じました。
滞在中は廃校となった小学校に一泊し、日本の小学生の生活を体験しました。無邪気な遊びや原っぱでのびのびと体を動かす時間、水風船での遊びや手持ち花火など、都会の喧騒を離れた心温まるひとときを過ごしました。
また、中間貯蔵施設および東京電力福島第一原子力発電所を訪問し、2011年の震災以降続けられている地域の復興への取り組みについて学びました。現地で直接お話を伺い、実際の様子を目にすることで、福島の今をより深く理解する貴重な機会となりました。
ショートトリップの最終日には、浪江町を訪れました。地域の農場を訪問し、馬と触れ合う貴重な体験をさせていただきました。また、日本酒の酒蔵についても学び、日本の伝統的な醸造文化や地域産業の魅力に触れる機会となりました。
Day 7-8:
Host Family Day
毎年、週末はホストファミリーと過ごす時間が設けられています。スタンフォード生の中にはご家族と一緒にキャンプに出かけた方もいれば、東京ディズニーランドを訪れた方もいました。それぞれがホストファミリーとの交流を通して、日本の家庭生活や文化をより身近に感じる貴重な機会となりました。
Day 9:
Disaster Experience
日本では、年間およそ1,500回から2,000回もの地震が発生していることをご存じでしょうか。
プログラム9日目(都市開発セクション初日)には、本所防災館を訪問しました。そこで地震体験シミュレーターを使用し、実際の揺れに近い体験をさせていただきました。日本 が自然災害とどのように向き合い、防災・減災に取り組んでいるのかを学ぶ、非常に貴重な機会となりました。
Day 10:
Tokyo Metropolitan Gov and the Masason Foundation
10日目には、地震についてさらに理解を深めるとともに、東京都庁にて、東京都が実施している防災・減災のための取り組みや政策について学びました。行政の最前線で行われている具体的な施策について直接伺うことができ、大変貴重な機会 となりました。
午後には、孫正義育英財団を訪問し、同財団に所属する才能あふれる学生の皆さんと交流しました。非常に刺激的で、多くの学びと気づきを得る時間となりました。

Day 11:
Shibuya
常ににぎわいあふれる渋谷では、観光の促進と防災機能の強化という二つの柱を掲げた再開発が現在進められています。11日目には渋谷区役所を訪問し、これらの取り組みを支える具体的な施策や戦略について学びました。都市の魅力向上と安全性の確保を両立させるまちづくりの考え方に触れる、貴重な機会となりました。
Day 12:
Hayama
神奈川県にある海辺の町・葉山は、私たちが毎年訪れている大切な訪問先のひとつです。今年は、地元の中学校を訪問しました。元気いっぱいの生徒の皆さんと一緒に給食をいただき、英語と国語の授業にも参加させていただきました。学校生活を通じた交流は、互いの文化をより身近に感じられる貴重な機会となりました。
また葉山には、いわゆる「サラリーマン」という働き方にとらわれず、独自のキャリアを築いている起業家の方々も多くいらっしゃいます。私たちはカフェに集い、そうした起業家の皆さまからこれまでの歩みや想いについてお話を伺いました。その姿勢や挑戦のストーリーからは、大きな刺激と学びを得ることができました。
夜にはお寺にて、流しそうめんを体験しました。夜空の下、竹でできた器で麺をいただきながら、参加者同士や地域の方々と語り合う時間は、かけがえのないひとときとなりました。


Day 13:
Ghibli day
スタジオジブリの立体造形物展を見学しました。作品の世界観が細部まで表現された展示を間近で体感し、スタジオジブリの創造力とこだわりに触れる貴重な機会となりました。
午後には、本展の企画・監修を手がけた担当者による特別講義を受け 、スタジオジブリの世界観や制作の背景についてさらに理解を深めました。作品に込められた想いや創作の裏側を直接伺うことができ、より一層その魅力を実感する時間となりました。
Day 14:
Farewell Party
プログラム最終日には、フェアウェルセレモニーを開催し、2週間にわたる学びの成果を、来場してくださった卒業生やホストファミリーの皆さまに向けて発表しました。それぞれが経験を振り返り、感じたことや学んだことを共有する、意義深い時間となりました。
セレモニー後にはフェアウェルパーティーを行い、共に過ごした最後のひとときを楽しみました。名残を惜しみながらも、「これからも連絡してね」「また会おうね」といった言葉を交わし、温かい雰囲気の中でプログラムを締めくくることができました。
